当初解体工事は2021年9月~2022年4月まで、だった。

地上部分は全くなくなったが、工事用仮囲いはそのまま、隙間から覗くと1階の床~地下1階はそのまま残されていた。

2025年に入り、地下の解体工事が始まった。

マンション建設を予定している住友不動産 と 土地の元所有者であった丸井の立場で考えてみると

①東武ホテルの地下部分まで建物全てを撤去して更地化するには、建物の基礎部分を全て除去し、埋め戻す土を搬入しなければならない

②新規にマンションを建設するには,地下部分まで掘って土を外に運び出し、処分した上に、外周に土留めの鋼矢板を打ち込み基礎工事をしなければならない

すると、土の購入費+土地の搬出入+処分代に加え

外周部の土留め鋼矢板工事費+基礎工事費を節約するために、解体工事を途中で止めた方が得だと判断したのだろう。

マンション地下部分がこれまでの地下床を活用できるのであれば、基礎パイル打ち込みだけを考慮すればよいのだろう。大幅な節約になる。

なによりも、土地の掘り下げによって周辺への影響(振動、騒音に加え地盤変化)をほとんど考慮しないですむのは近隣対策を考える上でも良いと言える。

解体工事が終われば、いよいよ建物工事が始まる。

来年には販売が始まるのだろう。川越駅周辺の分譲マンションは西口の三菱地所、東口の住友不動産。大手が分譲マンション相場をリードしていくのは間違いない。

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