日経新聞によると、「円安が円高傾向になったため,日本で買うメリットが少なくなったから」百貨店の売り上げが減少した、という。

もちろん、1ドル160円近い円安が、今、147円程度まで円高になっている。その影響はゼロとはいわないが、それよりも

①中国富裕層の爆買いは百貨店よりも不動産に移っている

②中国の中間層の日本製品への信頼、購入意欲は高いが、新型コロナ、福島原発放流水の渡航自粛が終わった今も購入者が増えていない。

日本→中国本土の物流が活発になっていることの影響が大きいのではないか

このところ、百貨店の売り上げは、三越伊勢丹、高島屋だけは別格であるが、総じて厳しい。特に地方百貨店は存亡の危機にある。

とは言っても、百貨店の魅力は扱う商品の品質への信頼だ。

高くても本物.長く使えば使うほど価値が見えてくるような品質の高い商品を求める層は必ずいる。

イタリア、フランスが代表するブランド品は欧米の百貨店が育ててきた。日本の小売り大手のスーパー、ホームセンター、量販店には同じようなことができない。1品単価の高い特別な品を外商経由で入手できる百貨店だけができる特質だろう 売上高を競うのではなく、特別な品を確保して客単価を高めるのなら百貨店にも道は残っている。

「(有)埼玉不動産鑑定所」は日本でもっとも古い不動産鑑定会社です」