
①相続税が払えなくなるかと不安
相続税をごまかそうとしても、税務署が調査に入れば、ほとんどバレてしまいます。
日経記事『申告漏れ8割超 やっぱり怖い相続税調査の実態』
相続税の調査は、不動産の相続登記と、銀行、証券会社等の調査から始まります。
相続税の申告後、納税者の自宅を訪問するまでにほとんどの調査が終わっているのです。
税務署職員が訪問するということは、金額が大きいから調べないとまずい、あるいは何か問題(脱税等)がありそうだ、ということなのです。
明らかに非課税限度以下という家族には、詳細な調査をする必要もありませんし、税務署としても時間の無駄でしょう。
しかし納税額が一億円を超えるような被相続人、あるいはこれまでの世評からもっとありそう、と思われていた被相続人の申告が低い場合は必ず調査に入るでしょう。
また、『手ぶらでは帰れない』として、どこか申告漏れがないかと探します。その結果が8割以上の申告漏れです。その中には『現金がもう少しあったとしてくれませんか』というケースも聞きます。
それはともかく、日経の記事にあるような悪質な脱税と認定されると大変です。追徴課税をされ、さらには経営する企業の税務調査など、他のところにも飛び火しかねません。
合理的、合法的な節税方法を生前からしておくこと以外、道はないのです。