
③家族で揉めないだろうか
兄弟二人が相続人の家がありました。
実家は弟が住んでいます。
長男は父親との関係がうまくいかず、家を出ていたのです。
実家は路地の奥、路地は1mちょっとしかありません。役所に聞くと、『このままでは接道義務がクリアしないのです。建て替えはできませんね』
相続税さんは、この土地と家、預金の約1千万円です。
二人で分けることにしたのですが、
実家は売るわけにはいきません。弟の住む家が無くなるからです。
実家の土地の固定資産税評価額を見ると1300万円ほど.建物を入れると1400万円になります。
計算上、遺産は2400万円になるのです。
弟は近所の不動産業者に相談しました。
『この土地を売るとしたらいくらになるでしょうか?』
業者の一人は『半値かなあ?」
もう一人は、『そもそも値がつかないよ}
私は、
『中古とは言え、まだ使えるのでしょう。貸して収益も上げられるでしょう。建て替えできない土地でも、修繕をして20年以上使っている土地も多いのです。相場の半値を上限として、固定資産の半値以上は見られるかもしれません。遺産総額としては、2000万円から1500万円の間なのではないでしょうか』
争おう、というのではなく、『双方とも理屈に合っていれば』というのが本音のようです。
後は、現金をどのように分けたらよいのか、双方の本音を出して話し合うのがよい、とアドバイスして送り出しました。
鑑定評価は(有)埼玉不動産鑑定所へ