2025年1月28日 八潮市の県道松戸層河川中央一丁目交差点の道路が陥没した。下水道管に穴が生じ大量の土砂が流出、道路構造物を支えきれなくなったためだ。下水道本管は内径4.75m。2車線の道路ほどの管に穴が空いたのだ。埼玉県東部低地の住民120万人に関係する下水道幹線。4ヶ月かかって、巻き込まれたトラック運転手は搬出されたが、未だに数百mは通行できない。

 

大きな影響があった事故だが、土地の価格にはどんな影響があるのだろう。

【社会生活への影響】

①事故現場に面した店舗、事務所、住宅には出入りができない、あるいは制限されるため、これまでと同じような業務ができない道路の通行ができない、

②事故現場に面している土地だけでなく、周辺の人も企業も迂回を余儀なくされる。

③復旧作業に伴って多数の作業員が集まり、騒がしい。

④下水から悪臭が漂う

⑤陥没事故に伴い、今後も陥没しないかと不安が募る

【不動産取引への影響】

①周辺の不動産は、今後もこれまでと同じように使えるのか、いささか不安がある。従って、新たな取引を手控える人はいるだろう

②いつまで交通制限をされるのか、明らかでないと、店舗は今後の売上予測が立ちにくい。

【災害との違い】

今回の事故は、地震や台風のような災害によるものではない。

適切な維持管理、補修がなされていれば発生しなかった可能性がある。

さらに、費用と時間は明らかではないが、必ず復旧されるべきものである。

今回の事故は、天災とは言えないから、上記影響に伴って被害が生じた人、企業には何らかの補償がなされるだろう。もちろん、その補償額が十分であるか否かは分からないが、管理をしていた埼玉県流域下水道公社はその責任を免れない。適切で真摯な対応が求められる。

すると、回復までの時間は明らかではないが、いずれ元の生活に戻るであろう。